こんにちは~!HASE(はせ)です。
皆さんは、モノクロと聞いて、どんなことを想像しますか?
モノクロとは
黒と白のシンプル、ミッキーマウスの初期や、かっこいいモノクロ写真、はっきりと間逆、陰陽マーク、等々、たくさん想像できると思います。
まず、モノクロの定義とは→
モノクローム「白」+「単一色」
例えば、
白+黄色、白+青など、白+もう一つの○色でモノクロの完成です。
今では、いろんな色に溢れていて、既に色のついたものに、こんな色だったら?とかあまり想像しないし、色が見えることの全てだと思いがちです。
でも、そんなことはなくって、人それぞれ色の見え方が違うし、感じ方も違う、脳の作りもオリジナルだし。
この話は熱く語ってまいそうなので、また次回にしますね。
元々、モノクロだけ、カラーだけ、自分の見ていることが真実、当たり前だと思ってしまいます。
モノクロの世界しか知らないマリー「メアリー」
そこで、有名な思考実験で、マリー(メアリー)の部屋というものがあります。
1982年哲学者フランク・ジャクソンによって提出された、思考実験です。(わりかし最近なことにびっくり!1984年生まれなので!)
白と黒の世界で生まれ育ったマリーという女性がいます。
マリーは外に出たことがなく、一度も白黒以外の物を見たことがない。
でも、部屋の中で黙々と、かはわからないけど、世界中のことを学び、視覚の神経生理学なんてのも世界一線レベルで知識持っちゃってる。
白黒の世界しか知らないけど、ありとあらゆる物理的知識があるマリーさんは、外に出たとき一体全体どうなるのか?
何か新しいことを学ぶのでしょうか?
今では、photoshopやスマホで、簡単に画像を加工できるので、モノクロの世界を想像することはできると思いますが、マリーさんは仮定の話だし、実際に経験してみないとわからんってかんじですよね?
でも、私は知識ではなく五感で、何かを感じるんではないか、と考えています。
色覚異常の人はモノクロにみえるのか?
色覚異常って何?
色覚異常とは、色や光を感じ取る働きをしている細胞が、うまく機能せず、識別しにくくなっている状態です。先天性と後天性があり、先天性の場合は遺伝的なもので、他人から指摘されたり、検査を受けなければ気づかない。後天性の場合は眼疾患の一つで、色覚に異常が出たことを自覚できる。
例えば、色覚異常の人はモノクロだけしか見えていないと思い込んでしまいますが、それは以前に使用されていた、色盲という言葉からきているもので、1色のみわかる全色覚異常の人は数万人に一人の割合です。
全ての色は、光の3原色といわれる、赤、青、緑で組み合わせられ、色覚異常の人でも、赤色系が見える人、緑系が見える人、区別がつきにくい色があるだけで、カラーに見えるようです。
そこで、今日の本題。
カラーの世界からモノクロの世界へ行った体験話
元々はカラーの世界を知っていたけど、モノクロの世界にいって、またカラーの世界に戻ってきたら何を感じるかです。
私の体験談を交えてお話しようと思います。
あの日、バイトを終えた後、近所の薬局に買い物をしに行きました。
家から歩いて3分もかからない、大通りを渡った先が、行きつけの薬局です。
そこの店員さんは、海外出身の人が多いし、元気もよくて愛想もたっぷりあるので、買い物していて、とっても気持ちが良い!
店内は、延々と流れるD Dプリンセスという、薬局でアイドルの曲が流れていて、陽気に購買意欲も刺激され、帰る頃には口ずさんでしまってます。
というのも、歌詞もなかなか味があって、薬局なのに、「さぁ、躍りなー」から始まり、ご機嫌な気分に拍車がかかってしまいます。(薬局で踊るって、どんな薬なの!ってちょっとシュールな感じもしますが。)
お気に入りの薬局を出て、大通りの交差点に差し掛かり、信号待ちをしていました。
信号が青になり、何気なく、交差点をわたり始めます。
すると……。
先ほどまで聞こえていた町の音が消え去り、音一つ立たない静けさになりました。
それと同時に、隣を歩いていた人、自転車でこちらに向かおうとしていた人、カップル、サラリーマン、車、バス、ありとあらゆる人と、車両が一瞬にして消えていまいます。
消えた瞬間に、広大なモノクロの世界が広がっていました。
ただ、白黒…。
誰もいなくなってしまったことに、驚いて辺りを見回しましたが、私一人だけ。
キーンと張り詰めた空気が、めちゃむちゃ怖い。
でも、その時は妙に冷静な自分がいて、色がない世界を受け入れていることにもビックリでした。
交差点はある。
信号はある。
交差点の向かいにあるべきコンビニがない。
眼の前のビルはある。
その他の建物は全くない。
唯一建っているそのビルも何か様子が変で、外観から見ても、倒壊しないほうがおかしいレベルで、ボロボロです。
何か良くないことが起こった後のような世界(北斗の拳みたいな世紀末)、そして感じることのできる唯一の世界は、モノクロだけ。
えーっどうしろと??
チキンレースなんかした日には、ギネス級でリタイアしてしまう程怖がりな私は、一歩も前に進むことができず、しばらくボーっとビルを眺めていました。
だんだん、今の状況から元いた世界に戻れるのか、不安になってきます。
建物が見えることに安心はするけど、知っていた色が消え去り、モノクロへの恐怖心が膨らんできて、なんともいえない気持ち悪さを感じます。
なんだか偽物みたいで、映画を見ているような感覚です。
現実に起こっているんだけど、非現実のような。
足がすくみ、心臓のドキドキ音がうるさく耳元で鳴っています。
すると…、視界のモノクロ映像に、ザザザッと歪みみたいなノイズみたいなものが入ってきます。
壊れたテレビがチャンネルを直そうとチューニングしているような映像に切り替わり、それをただただ見ることしかできず、どーなるんだー?!
だんだんと遠くの方から音が聞こえるようになり、通行人たちもいつのまにか戻って、フルカラーの元の世界に戻ってきたようでした。
知っている色を見て、今まで以上に鮮明に脳が色を感知しているような感覚が自分でもわかります。
元に戻れたことに安心するかと思いますが、どの世界もどこか偽物のような気がして、この世界は本当に前にいた世界なのか、正直焦りました。
まだ、ドキドキが収まらず興奮した勢いで、誰かに聞いてほしくて、姉1号に電話をかけ詳細を伝えます。
姉「それって、時空の歪みみたいなとこに入って、パラレルして来たんじゃない?」
私「え?パラレルって何?」
姉「パラレルワールドって言って、今の私たちがいる世界が一つだけじゃなくて、並行して無数に世界があるって考え方もあるみたいよ。」
私「でもモノクロだったのよ!」
姉「それが、パラレルなのかはわからないけど、色んな世界があると思う。だから、今の世界をしっかり生きなさい。」
ホント、それにつきるな…。
疑いだしたら、きりが無い。
自分の今生きる場所で、自分なりに感じて考えて、しっかり生きていこうじゃないか!と心に誓うのでした。
はせーさんは見える物を疑うことしか出来なかったけど、マリーさんは何を感じるのだろう…。
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